木のおもちゃのお手入れ方法
木は生きています。山で伐採されておもちゃに加工されても、人と同じように酸素を吸って呼吸をしています。水分を含んだ状態で放置したり、湿気の多い場所にしまい込んだりすると、カビの繁殖の原因にもなりますし劣化を早めたりします。直射日光に当たると木の表面が熱くなり、「ひび割れ」や「変形」が出る事があります。遊んだ後のお手入れは大切です。
◆普段のお手入れ
用意するもの
・水
・清潔なフキン
汚れが目立たない程度であれば、乾いたフキンで軽くふいてあげてください。
赤ちゃんが舐めたり、汚れが気になるときは、かたく絞ったフキンで優しく拭いてください。
拭いた後は、風通しが良く直射日光の当たらない場所で乾燥させてください。
しまう場所も、湿気のない所で保管してください。知らないうちにカビの発生の原因となります。
長ーくお使いいただくためにも、木のおもちゃはお手入れが大切です。
◆細菌や衛生面が気になる場合
赤ちゃんが舐めたりした場合に気になるのが細菌ですよね。汚れが特に気なる場合はキッチン用の除菌スプレーで除菌することもできますが、長い時間かけたままにしては木のおもちゃの変形や変色につながります。軽くふいた後は、風通しが良い直射日光の当たらない場所で乾燥させてください。
アルコール成分が入っているものは絶対さけてください。
除菌スプレーをおもちゃに直接かけるのではなく、いったんフキンに吹きかけた後におもちゃを拭いてあげてください。
少量ずつ試しながらの除菌をお勧めします。最近ではコロナやノロウィルスが気になります。除菌することで安心できますよね。
◆ささくれたり、他のおもちゃの色がうつったりした場合
用意するもの
・番手が120番から400番くらいの紙やすり
・天然オイル(蜜蝋・亜麻仁油等)
・水
・清潔なフキン
木のおもちゃは遊んでいるうちに手の汗や垢によって、徐々に黒ずんでくることがあります。
木の経年変化で味わいととらえる事もできますが、気になる場合は紙やすりで軽く磨いてあげてください。
磨いた後は、粉が出ますのでかたく絞ったフキンで粉をふき取り、風通しが良い直射日光の当たらない場所で乾燥させてください。磨いた後に木の地肌が見えた場合などは、天然オイル(当工房では蜜蝋&えごま油を使用)を塗ることで、潤いを戻してあげる事が出来ます。
紙やすりの番手は数字が小さなものが荒く、数字が大きくなるに従って細かくなります。当工房での仕上げは樹種によりますが240番から400番を使って磨き、無垢材の多くは蜜蝋仕上げを施しています。
◆壊れた場合
2歳を過ぎたあたりから、加減が分からず激しい行動が目立つようになります。木のおもちゃは頑丈ですが、構造的、木の目によっては、破損につながったりします。破損した場合は木工用ボンドでの修理になりますが、状況によっては工具が必要になる場合があります。壊れた場合はまずは当工房にご相談ください。基本的には当工房でお買い求めになられたおもちゃは無料で修理いたしますが、破損状況によっては有料になる場合がございますのでご了承ください。